吸玉(すいだま)療法の効果

吸玉療法とは・・・

吸玉療法とは別名「抜缶療法」「吸角療法」とも呼ばれ、中国やギリシャでは紀元前から使用されていた数千年の歴史をもつ民間療法です。

画像の説明

吸玉療法は一言で言うと「皮膚を陰圧で吸引することにより気血のめぐりを良くし病気を治す」治療法です。

昔は動物の角や竹、陶器などを使っていましたが、現在はガラスやプラスティック製のカップがほとんどです。

そのカップを皮膚に吸い付けて、真空状態にし患部に老廃物や悪血を吸い寄せます。
カップをはずすと血管が拡張して以前にも増して血行が良くなり、筋肉に溜まった乳酸や二酸化炭素が除去されるなど周囲の組織の治癒機転が改善します。

血液が浄化されることで新鮮な酸素と栄養が全身のすみずみにまで行き渡り、不要な炭酸ガスや老廃物が回収されていくので免疫機能や自律神経を調整し自然治癒力が高まっていきます。

画像の説明

悪血のあるところは溢血班(吸玉のあと)ができるので、班の充血具合や色別で皮膚の下にある病気の状態が把握できます。
正常な箇所では溢血班はピンク色ですが、悪血の多い箇所では黒紫色になります。
吸玉療法を続けていくと、班の色は次第に正常のピンク色に変っていき、それにともない症状も良くなっていきます。

黒紫色の班の痕が消えるのには1週間ほど(個人差もありますが)かかりますが、正常のピンク色はすぐに消失します。

こんな症状に吸玉療法は効きます

  • 即効性に痛みをとります
    • 筋肉痛・ぎっくり腰・寝違い・こむら返りなど急性に起こった筋肉の痛みに。
  • 筋肉のコリやはりをほぐします
    • マッサージでは届かない筋肉の奥の奥までカップが吸引することで血行が倍増し、老廃物が除去されるので長年悩まされた頑固なコリがほぐれていきます。
      頑固なコリほどその痕はより暗紫色です。
      画像の説明
  • 血液循環が良くなります
    • 吸引後すぐに血行が良くなり体温が上昇します。
      手足がなかなか温まらない冷え症の方に。
  • 新陳代謝が良くなります
    • 乱れたホルモン分泌が調整され、美肌になり若さが保たれます。
  • 内臓の働きを活発にします
    • 吸引後、胃腸がゴロゴロと動き出します。
      辛い便秘に。胃のむかつきや不快感に。            当院の吸玉施術
  • 自律神経を調整します
    • 自律神経失調からくる不快感全般に。
      不眠や気分障害、とれない疲れなどに。
  • 体内の悪血が浄化されます
    • 婦人科系の病気や生理不順に。
      痛みが残る昔の怪我や捻挫、むちうちに。
  • むくみがとれていきます
    • 水分が多いところはカップが水分を吸い上げます。
      体内の余分な水分により、カップの痕は盛り上がった班になります。
画像の説明
  • ダイエット効果があります
    • 血管にこびりついたコレステロールを洗い流したり、セルライトを破壊します。

※施術の後は、丸く鬱血の痕がつきます。
 悪血のあるところは赤黒い班ができますが、1週間程度で消えていきます。
 数回行うと色はピンクになり悪血がとれていきます。   
                                       身体の状態がハッキリあらわれます。

当院の吸玉療法について

  • 当院で使用するカップは国産メーカーのガラス製です。
    最近は割れないということでプラスティック製がエステ等で使われているようですが、やはりカップが皮膚にしっとりと吸いついた時の感覚や確かな重みはガラス製でないと味わえないと思い、ガラス製を採用しました。
  • 施術前に問診で患者さまの症状をよくお伺いした後、東洋医学的診断である脈診や身体の経絡の状態を診断し、症状を引き起こす気や血の状態を調べ、病んでいる臓腑を突きとめます。
  • 患部やコリのある箇所にカップで吸引すると同時に、病んでいる臓腑のツボにも重点的に吸引します。
    画像の説明
  • 吸引箇所は背中はほぼ一面(腰まで含む)、首・肩、太もも、ふくはらはぎ、足裏にまで及びます。
  • 痕がついてほしくない箇所があればお申し付けください。
  • 治療時間は症状や吸引状態によりますが、ほぼ1時間です。
                                                                
                                            脚痩せ効果もあります。

頑固な肩こり・腰痛、難治性の慢性湿疹等では吸玉療法と刺絡療法を併用することがあります。
刺絡療法とは患部に刺絡専用の鍼でチョンチョンと5、6箇所を刺し、わずかに出血させる方法です。
少量出血した箇所にカップをかぶせて吸引すると悪血(まさに真っ黒な血が出ることもあります)が排出され急速に症状が改善されます。

刺絡療法はよく効く方(高血圧でガッシリとした体格の方)とそうでない方(痩せていて貧血気味の方)がいますので、治療の判断は鍼灸師側で行います。
当院鍼灸師は日本刺絡学会基礎講習会を修了し、刺絡鍼法の知識・技術や安全面等においては習得済みです。(裏を返せば、今の鍼灸学校では教えない技法なのです。凄くよく効くのですが・・・)

福田・安保理論(爪もみ療法でおなじみの)の「自律神経免疫療法」でも刺絡療法を行います。
この療法では指先からの少量の血を抜く(井穴刺絡といいます)ので、「細身の貧血気味の方」でも治療は適用です。

福田・安保先生に井絡刺絡を教授した浅見鐡男先生(95歳で、まだお元気です!)の講習会に鍼灸学生当時に参加したことがあり、その治療効果の高さに感嘆、以来、井穴刺絡を知人友人に片っ端からやらせてもらっていたことがあります。
井穴刺絡治療では交感神経の治療(癌、胃炎や肝炎等の炎症、心臓疾患、腎臓・膀胱疾患、高血圧等)と副交感神経の治療(喘息、アトピー、帯状疱疹、偏頭痛、リウマチ、花粉症、じんましん、落ち込み等)の治療ができます。
また一過性の高熱にも即効性があります(風邪の高熱の場合、無理に熱を下げずに自然治癒力に委ねたほうがいいのですが、どうしても出かけなくてはいけないときに私はよくこれで助かっています)。

ご興味のある方は一度お問い合わせください。


TOP
※このサイトに掲載されている写真・文章等の、無断転載・無断コピーを禁じます。

a:4253 t:1 y:1