当院のビワの葉温灸について

彩の森はりきゅう院のビワの葉温灸

ビワの木

ビワというとふっくらとしたオレンジ色の初夏の果実として知られていますが、
実は葉のほうは古くから薬効のある生薬として人々の病を治すのに役立ってきました。

「ビワの葉温灸」は、古くから日本で親しまれてきた自然療法のひとつです。

温めたビワの葉を身体に当てながら、棒灸のやさしい熱を伝えていくことで、深部までじんわりと温まり、心身の緊張をゆるめていきます。

当院では、新鮮なビワの葉を使用し、足先から頭まで全身を丁寧に温灸していきます。

静かな空間のなかで、身体を深く休めたい方、冷えや疲労感が続いている方、ゆっくり整えたい方におすすめの施術です。

ビワの木は「薬木の王様」

三千年もの昔、古代インドで記された仏教経典「涅槃経」には「ビワの葉や枝、茎、根には大きな薬効があり、どんな病苦も癒す」と書かれています。
その経典にはビワの木のことを「大薬王樹(最高の薬木)」、ビワの葉のことを「無憂扇(病気を治して憂いを無くす葉)」と呼んでいました。
当時のインドでは古代文明が栄え、医学も発達し、薬物療法も高い水準にあったのですが、そのようななかで、ビワの木や葉の薬効に最高の評価が与えられていたのです。

ビワの樹と実

中国では明の時代、医家の李時珍が記した漢方書「本草綱目」にもビワの葉の効果を説く記載があります。(「胃を和し、気を下ろし、熱を清し、熱毒を解し、脚気を養ずる」。)

日本には約1500年前、仏教伝来とともに伝えられ、奈良時代に光明皇后が創設された「施薬院」でビワの葉療法が行われたと伝えられています。
以来、僧侶が寺の境内にビワの木を植えて村人にビワの葉療法を行い、病人を救ってきました。

当時のビワの葉療法はビワの葉を患部に当てるというものでした。
次第に仏教の加護と施術が一体となり、ビワの葉に経文(宗派によって異なりますが、浄土真宗は「南無阿弥陀仏」、日蓮宗は「南無妙法蓮華経」など)を書いて火にあぶり、それで患部をなでるという静岡県の禅寺「金地院」の「金地院療法」が広く知られるようになりました。

炙ったビワの葉で患部をなでるやり方から、ビワの葉の上からお灸をするという「ビワの葉温灸」という方法に一般化していったのです。

日本では、ビワの木を「医者いらず」と呼ぶ地方もあれば、逆に「ビワを植えると病人が出る」という迷信もあります。
この迷信は、庭にビワの木があると、その葉を求めて病人が押し寄せる、ということから生まれたようです。

ビワの葉がなぜ身体に良いのか

ビワの葉にはアミグダリン(ビタミンB17)やエムルシンなどの薬効成分が含まれています。
ビワ葉を火であぶると、その熱でこれらの薬効成分が反応し合って微量の青酸配糖体が発生し、それが皮膚を通して吸収されてさまざまな効果を発揮します。

ビワの葉

アミグダリンには強い抗がん作用があり、ガン細胞を直接殺しながら、一方では栄養素(ビタミンB17)としての働きで正常細胞を活発にし、自己治癒力を高め、間接的にガン細胞に対抗するといわれています。

また、アミグダリンは体内で分解される過程で、安息香酸という成分が作られます。
安息香酸には強力な鎮痛作用があり、モルヒネよりも強い効果がある、とまで報告されています。

ただ、この抗がん作用の強いアミグダリンだけを人工的に取り出して大量に注射しても、充分な効果が得られなかった検証報告があります。

つまり、ビワの葉の薬効には、アミグダリンなどの薬効成分だけではなく、他の抗がん成分や未知の物質も含めた無数の成分が、人工ではできない絶妙のバランスで配合されているのです。
それこそが自然の力そのもので、ビワの葉療法ではビワの葉を丸ごと使うので、ビワの葉に宿る自然の力をそのままいただくことができます。

ビワの葉温灸の効果とは

ビワの葉療法には、抗がん作用鎮痛作用だけではなく、血液浄化作用殺菌・抗ウイルス作用などがあります。
温灸をすることで、これらの作用に加えて東洋医学で言う経絡を流れる気や血の流れを良くし、内臓の働きを正常にします。

  • 痛みのある症状に
    • 肩こり・首痛・腰痛・膝痛・頭痛・坐骨神経痛・五十肩・リウマチ・生理痛など
  • 西洋医学との併用で
    • 抗がん剤や放射線・薬の副作用対策・免疫力を高めるために・回復を早めるために
  • 病後のケア・未病治のために・病院に行くまえに
    • 自然治癒力・免疫力を高めたい
    • 病院や薬が嫌いなかた
    • 滋養強壮・疲労回復に
    • 民間療法・家庭療法に興味のあるかた
  • このような症状に
    • かぜ(感冒)・気管支炎(急性・慢性)・気管支拡張症・肺炎・ぜんそく・肺結核
    • 心臓神経症・狭心症・動脈硬化症・高血圧症・低血圧症
    • 胃炎(急性・慢性)・胃アトニー・胃下垂・胃けいれん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・腸炎(急性・慢性)
    • 便秘・下痢
    • 胆嚢炎・胆石症・肝炎(急性・慢性)・膵臓炎
    • ネフローゼ・腎炎・腎盂炎・腎結石症・膀胱炎
    • 貧血
    • 糖尿病
    • 関節炎(関節リウマチ)・筋炎(筋肉リウマチ)
    • 五十肩・肩こり・腰痛・打撲・むちうち症
    • 頭痛
    • 顔面神経麻痺・三叉神経痛・肋間神経痛・坐骨神経痛
    • 不眠症・ノイローゼ・自律神経失調症
    • てんかん
    • 半身不随
    • 湿疹・蕁麻疹
    • 水虫・毒虫刺傷
    • 月経困難症(生理痛・生理不順)・こしけ・不感症・不妊症・更年期障害・子宮筋腫・乳腺炎・乳の分泌不足
    • 冷え症
    • 夜尿症・小児ぜんそく・子供の虚弱体質
    • カタル性結膜炎・春季カタル・眼精疲労・偽近視・白内障・緑内障
    • 中耳炎・耳鳴り・めまい・立ちくらみ
    • 鼻炎(急性・慢性)・蓄膿症・咽頭炎・急性喉頭炎・急性扁桃炎・アデノイド・扁桃肥大症

当院のビワの葉温灸

当院のビワの葉温灸

ビワの葉温灸の様子


当院のビワの葉温灸では、まず最初に、ビワの葉とコンニャクを用いた温湿布で全身をゆっくり温めていきます。
使用するビワの葉は約10枚、コンニャクは約20枚。
温かな湿熱を身体の深部までじんわりと伝え、緊張した身体をゆるめていきます。

ビワの葉の成分が体内の奥深くまで浸透していき、ビワの葉温灸の効果がより高くなる素地を作っていきます。

温灸はまずは肝臓・腎臓を丁寧に温灸し、ビワの葉の薬効を浸透させていきます。
肝臓と腎臓は毒素や老廃物を分解、排泄する臓器で、肝臓・腎臓の働きが弱くなると慢性病や難病、癌になりやすくなります。
患部や症状のある部位だけではなく、背中、首、お腹、手足の基本経穴(ツボ)に隈なく温灸します。

また、脈診や入江FTシステムを参考に、経絡や気血の巡りの状態を確認しながら、その方に合わせて温灸する部位を調整していきます。
ご希望の箇所がある場合は、重点的に施術することも可能です。
(※粘膜・眼球周囲・炎症の強い部位など、施術できない箇所もあります。)

足先・手先から頭まで、約90分かけて全身を丁寧に温灸していきます。
施術中は、温灸を当てる部位ごとに新しいビワの葉へ交換しながら行います。
使用する葉は一回の施術で約10枚。
手間を惜しまず、一枚一枚丁寧に使い分けています。

ビワの葉に病気治癒を願って経文を書いて炙ったという昔の人々の思いを受け継ぐように、当院でも、その考えを大切にしながら、心を込めて施術を行っています。

使用した約10枚のビワの葉はお帰りの際にお渡ししております。
葉は温熱で色が変化したりしていますが、まだ活用できます。

痛みや冷えが気になる部位に葉を当て、その上からカイロや湯たんぽで温めたり、乾燥させてお風呂に入れ、ビワの葉浴として楽しむこともできます。
ビワの葉浴はお湯がまろやかで身体の芯からポカポカ温まります。

ただし、一度温灸に使用した葉を、お茶などにして飲用することはお控えください。
また、使用した葉は施術を受けられたご本人のみでご使用ください。

ビワの葉療法は、日々の養生として継続して行うことが大切だと考えられています。
ご家庭で行う場合は、無理のない範囲で続けてください。
入浴後など、身体が温まっているタイミングがおすすめです。

当院では、ご希望の方にご家庭でのビワの葉温灸の方法もお伝えしています。
温灸やお灸が初めての方にも、できるだけ分かりやすくご説明いたします。
道具の選び方や使い方なども含め、お気軽にご相談ください。

※当院の「ビワの葉温灸」は、新鮮なビワの葉の上から、艾(もぐさ)を固めた棒灸に火を点けて行う温灸施術です。
電気式の温熱器とは異なる施術となります。ご了承ください。

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◎参考文献
「体と心がよみがえる ビワの葉自然療法」望月研著 池田書店
「家庭でできる自然療法」東城百合子著 あなたと健康社
「枇杷葉温圧の快癒点」枇杷葉温圧健康会

presented by彩の森はりきゅう院

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